2024年4月30日の最新AIニュース、OpenAIとFinancial Timesの戦略的パートナーシップおよびライセンス契約の発表についてです。今回の最新AIニュース、ポイントは以下の通りです。
この記事のポイントは?
- OpenAIが英国の新聞社Financial Timesとの戦略的パートナーシップおよびライセンス契約を発表。
- Financial Timesは、2015年に日本経済新聞社傘下に入った英国の新聞社。
- ChatGPTユーザーは、関連するクエリに対してFinancial Timesのデータから選択された要約、引用、リンクを利用できるようになる。
2024年4月29日㈪に、サム・アルトマン(Samuel H. Altman)氏創業のOpenAIより、OpenAIとFinancial Timesとの間で戦略的パートナーシップおよびライセンス契約したことを発表しました。Financial Timesは、イギリスのロンドンに本社を置くピアソン(Pearson plc)の一部として成長をとげ、その後2015年に日本経済新聞社の傘下に入った英国の著名な新聞社です。
今回の戦略的パートナーシップおよびライセンス契約は、ChatGPTの機能を拡張し、Financial Timesのジャーナリズムを利用してAIモデルの有用性を向上させることが目的とされています。
この戦略的パートナーシップは、特にAIがジャーナリズムに与える影響を強化するもので、ChatGPTを含むOpenAIの製品がFinancial Timesの広範なコンテンツと連携することになります。具体的には、ChatGPTユーザーは、関連するクエリに対してFinancial Timesのデータから選択された要約、引用、リンクを利用できるようになります。これにより、ユーザーはより鮮度と質の高い情報を得られるようになることが期待されています。
なお、Financial Timesは、年初に創造性と生産性の恩恵を受けるべくChatGPT Enterpriseのアクセス権を全従業員分購入していたことも明かされています。
Financial TimesグループCEOのジョン・リディング(John Ridding)氏は、「この契約は多方面にわたり重要であり、賞を受賞した我々のジャーナリズムの価値を認識し、AIを通じてコンテンツがどのように提示されるかについて早期の洞察を与えるものだ」といった趣旨のコメントをしています。一方、OpenAIのCOOブラッド・ライトキャップ(Brad Lightcap)氏も、「Financial Timesとの戦略的パートナーシップと継続的な対話は、ニュース機関とジャーナリストがAIを用いて強化される創造的で生産的な方法を探るものだ」といった趣旨のコメントしています。
『We’re bringing the Financial Times’ world-class journalism to ChatGPT』(https://openai.com/blog/content-partnership-with-financial-times)
『Financial Times announces strategic partnership with OpenAI』(https://aboutus.ft.com/press_release/openai)
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