DPA(データ処理補遺)
DPA(データ処理補遺)は、企業がユーザーや顧客の個人データを処理する際に結ぶ契約書の一部または補足文書のことです。
特にEUのGDPR(一般データ保護規則)やアメリカのCCPAなどのプライバシー法規制の下で重要な役割を果たします。
DPAの目的は下記の通りです。
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データ処理の範囲を明確化(どんなデータを、何のために処理するか)
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データの安全性確保(暗号化、アクセス制御、ログ管理など)
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責任分担の明示(データ管理者=controller と データ処理者=processor の役割分け)
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第三者提供や国際転送のルール(EU域外移転など)
例えば、企業がクラウドサービス(Google Cloud, AWS, Azure など)を利用する際、そのプロバイダはユーザーデータを処理します。そのため、利用者とプロバイダの間でDPAを結び、「誰がどこまで責任を持つのか」を文書化する必要があります。
AI分野では、モデルの学習に使うデータが個人情報を含む場合、DPAでその利用目的や削除方法、第三者委託先の扱いなどを定めることが求められます。
DPA(データ処理補遺)関連用語
DPA(データ処理補遺)に関連する単語は以下の通りです。
- データ管理者(Controller)
- データ処理者(Processor)
- SCC(標準契約条項)
DPA(データ処理補遺)やさしい解説
DPAは「データをどう使うか決めた約束ごと」です。
例えば、友達に自分の写真を渡すとき「SNSに載せてもいいけど、他の人には渡さないでね」と約束するようなものです。会社と会社の間で「お客さんのデータをどう扱うか」をきちんと書面にしているのがDPAです。
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