アップルとOpenAIが提携発表。Apple製品への「GPT-4o」実装は年内を予定。

2024年6月11日㈫の最新AIニュース、OpenAIとAppleの提携についてです。今回の最新AIニュース、ポイントは以下の通りです。

2024年6月10日㈫、OpenAIとAppleは、OpenAIのChatGPTをAppleのiOS、iPadOS、およびmacOSに統合する提携を発表しました。これはAppleのWWDC24（Worldwide Developer Conference 2024）で発表され、多くのユーザーに新たな体験を提供することが期待されています。

この提携により、ChatGPTは画像および文書の理解機能を提供し、ユーザーがツール間を移動することなく情報を得ることができるようになります。SiriもChatGPTのインテリジェンスを活用し、ユーザーの質問に対して適切な情報を提供します。ユーザーは質問を送る前に承認を求められ、その後Siriが直接回答を提示します。

また、ChatGPTはAppleのシステム全体のライティングツールに統合され、ユーザーが書く内容に対してコンテンツを生成する支援を行います。さらに、ChatGPTの画像ツールを使用して、多様なスタイルの画像を生成することが可能です。

プライバシー保護の観点からも、この提携は大きな前進です。Siriおよびライティングツール経由でChatGPTにアクセスする際のリクエストはOpenAIに保存されず、ユーザーのIPアドレスも隠されます。また、ユーザーはChatGPTアカウントと連携することで、データのプライバシー設定が適用されます。

ChatGPTの統合は、最新のGPT-4oモデルによって実現され、2024年内にiOS、iPadOS、およびmacOS向けに提供される予定です。ユーザーはアカウントを作成せずに無料でChatGPTにアクセスでき、ChatGPTのサブスクライバーは有料機能にもアクセスできます。

この提携により、Appleユーザーはこれまで以上に便利で強力なAIツールを活用できるようになります。OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏は、「Appleと提携し、ChatGPTを新しい形でユーザーに提供できることを非常に嬉しく思います。Appleは私たちと同様に安全性と革新性にコミットしており、この提携は私たちの「高度な AI を誰もが利用できるようにする」という使命に一致しています」といった趣旨の内容を述べています。