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Googleが研究特化型エージェント「Gemini Deep Research」を刷新。開発者向けにInteractions APIで提供開始。

Googleが「Gemini Deep Research」を刷新。開発者向けにInteractions APIで提供開始。

2025年12月12日(金)の最新AIニュース、Gemini Deep Research エージェントについてです。今回の最新AIニュース、ポイントは以下の通りです。

この記事のポイントは?

    • Gemini Deep Researchが大幅強化。開発者は新しい「Interactions API」経由で自社アプリに研究エージェントを組み込める。
    • 推論コアは「Gemini 3 Pro」。長時間の調査・要約・引用付きレポート生成に最適化し、幻覚低減を重視。
    • エージェント向けベンチマーク「DeepSearchQA」をオープンソース公開。HLE/DeepSearchQA/BrowseCompで最先端スコアを達成。

Gemini Deep Researchとは?研究エージェントをAPIで誰でも活用可能に

Gemini Deep Researchとは?研究エージェントをAPIで誰でも活用可能に

参考:https://blog.google/technology/developers/deep-research-agent-gemini-api/

Googleは12月11日(米国時間)、「Gemini Deep Research」を再設計し、開発者が自社アプリに直接組み込めるよう新たに「Interactions API」から提供開始しました。これにより、長時間にわたって情報収集・精査・合成を行い、根拠付きのレポートを出力する高度な自律型リサーチ機能を、Gemini APIキーで利用できます。

今後はGoogle Search、NotebookLM、Google Finance、Geminiアプリにも順次展開予定としています。

特徴:長時間の探索×正確性重視――Gemini 3 Proと強化されたWebナビゲーション

新バージョンは、複雑なタスクに必要な「長時間のコンテキスト収集と統合」に特化。推論コアにはGoogleの最新かつ事実性を重視した「Gemini 3 Pro」を採用し、幻覚(事実でない生成)を抑え、報告品質を最大化するよう訓練されています。具体的には、多段の強化学習を検索に適用して自律的に情報空間を探索・再検索するほか、サイト深部まで潜って必要データを取得するWebナビゲーションが大幅に改善されました。

新機能:引用の粒度向上、JSONスキーマ出力、ファイル横断の統合分析

レポート出力は見出し・章立て・表生成などをプロンプトで自在に操れるうえ、主張ごとに「根拠の出典」を細かく付す設計になっています。さらに、JSONスキーマでの構造化出力をサポートし、下流アプリでの機械処理に適します。データ取込はFile UploadおよびFile Search Toolに対応し、PDF、CSV、ドキュメントなどの手元資料と公開Webを横断して統合分析できます。

ベンチマーク:HLE 46.4%・DeepSearchQA 66.1%・BrowseComp 59.2%

Gemini Deep Researchは、複雑な検索・検証を要する評価で最先端 (state-of-the-art) を達成したと説明されています。具体的には、Humanity’s Last Exam (HLE) フルセットで46.4%、DeepSearchQAで66.1%、BrowseCompで59.2%を記録。生成コストの低減にも最適化され、現実的な運用に配慮したと述べられています。

DeepSearchQAを公開:900課題・17分野の「因果チェーン」型設計

Googleは、実世界のマルチステップ型リサーチを正しく測るため、エージェント専用ベンチマーク「DeepSearchQA」をKaggleで公開しました。900の手作り課題は17分野をカバーし、各ステップが前の分析に依存する「因果チェーン」で構成。網羅性(抜け漏れなく答えを列挙できるか)を評価し、検索回数や推論ステップを増やす「思考時間」の有効性も診断できるとしています。

データセットやリーダーボード、技術報告書も同時公開です。

将来ロードマップ:ネイティブなグラフ生成、MCP連携、Vertex AI対応

今後は、可視化を伴う分析レポートのための「ネイティブなチャート生成」、外部データ接続を容易にするMCP(Model Context Protocol)対応拡充、エンタープライズ向けのVertex AI提供も計画されています。

利用開始方法:Interactions APIでの実装フロー

開発者はGoogle AI Studioで発行したGemini APIキーを用い、Interactions APIのドキュメントに従ってDeep Researchエージェントを呼び出せます。アプリ側では、長い背景資料をそのままプロンプトに同梱し、出力形式や引用方針をプロンプトで制御する設計が想定されています。

※この記事の作成の一部にはAIが活用されています。より正確な情報収集のためにご自身でも調査し、情報の取捨選択をすることを推奨いたします。

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