2024年4月26日の最新AIニュース、Microsoftが開発した小規模言語モデル「Phi-3」の発表についてです。今回の最新AIニュース、ポイントは以下の通りです。
この記事のポイントは?
- Microsoftによる新しいAI言語モデル「Phi-3」(「Phi-3-mini」、「Phi-3-small」、「Phi-3-medium」の各モデル)が発表された。
- 特に「Phi-3-mini」は3.8億のパラメータを有し、多言語理解テスト(MMLU)で69%、マシン翻訳ベンチマーク(MT-bench)で8.38という性能を達成。
- Microsoft Azure AI Model Catalog、Hugging Face、Ollamaで利用可能。
- このモデルはNVIDIAのTensorRT-LLMライブラリを使用して最適化されており、GPU上での実行時に優れたパフォーマンスを発揮。これにより、PCやスマートフォンなどのデバイス上でリアルタイムの処理が可能。
- 「Phi-3」シリーズのモデルは、商業的な用途から教育や研究まで幅広い分野での利用が可能。Azure AIプラットフォーム上での利用を通じて、エンドユーザーが簡単にアクセスできる形で提供されている。
2024年4月24日、サティヤ・ナデラ(Satya Nadella)氏がCEOを務めるMicrosoftは、最新の小規模言語モデル「Phi-3」(「Phi-3-mini」、「Phi-3-small」、「Phi-3-medium」の各モデル)を発表しました。このシリーズは特に省エネルギー設計が特徴で、ローカルでの実行性能において顕著な進歩を遂げています。
「Phi-3」シリーズの最初のモデルである「Phi-3-mini」は、特にその小型化と高性能が注目されています。3.8億のパラメータを有するこのモデルは、大規模モデルと比較しても遜色ない成果を示し、特に多言語理解テスト(MMLU)で69%の正答率、マシン翻訳ベンチマーク(MT-bench)で8.38という大規模モデルに匹敵する高数値を出しています。
また、「Phi-3」はNVIDIAの技術を活用して最適化されており、低遅延でリアルタイムの処理能力を備えています。このため、ユーザーはどのようなデバイス(PCやスマートフォンなどのローカルデバイス)でも、遅延なく即座に反応するAIを体験することができます。この技術は教育やビジネスの現場での応用が期待されており、学習支援ツールや顧客サービスの自動化など、さまざまなシナリオでの利用が考えられます。
出典:『Tiny but mighty: The Phi-3 small language models with big potential』(https://news.microsoft.com/source/features/ai/the-phi-3-small-language-models-with-big-potential/)
『Phi-3 Technical Report: A Highly Capable Language Model Locally on Your Phone』(https://arxiv.org/abs/2404.14219)
『Small and Mighty: NVIDIA Accelerates Microsoft’s Open Phi-3 Mini Language Models』(https://blogs.nvidia.com/blog/microsoft-open-phi-3-mini-language-models/)
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