AI関連の用語集

ベイズ情報量基準(Bayesian Information Criterion:BIC)とは?-AI関連の用語集【クラベルAI】-

ベイズ情報量基準(Bayesian Information Criterion:BIC)とは?-AI関連の用語集【クラベルAI】-

ベイズ情報量基準(Bayesian Information Criterion:BIC)

ベイズ情報量基準(Bayesian Information Criterion:BIC)は、いくつかの候補モデルの中から「当たりの良さ(データへの合い具合)」と「シンプルさ」の両方を見て、ちょうど良いものを選ぶための物差しです。
ポイントは次の2つだけ。

  • よく当たるほど加点:データをうまく説明できるモデルは評価が高い。

  • ゴチャゴチャほど減点:説明変数やパラメータが多い“やりすぎ”モデルは罰が重い(とくにデータ数が多いほど厳しくなる)。

結果として、BICの値が一番小さいモデルが有力という読み方をします(数式は不要、ルールだけ覚えればOK)。

いつ使う?

  • 回帰で「どの説明変数を残すか」決めたいとき

  • 時系列で「ARやMAの次数」を選びたいとき

  • クラスタ分析で「クラスタ数」を決めたいとき

強みと弱み

  • 強み:複雑さに厳しいため、過学習を避けたいときに向く。データが十分ある場面で安定。

  • 弱み:データがとても少ない、正則化や階層モデルのような特殊な設定ではベストでないことも。

AICとの違い(直感版)

  • AIC:予測力重視、やや“攻め”。複雑でも予測が良ければ許容。

  • BIC:簡潔さ重視、やや“守り”。不要な複雑化に厳しい。

使い方のコツ

  1. 候補モデルをいくつか作る

  2. それぞれのBICを出す(ツールが計算してくれます)

  3. 最小のBICを選ぶ。近い値なら、解釈しやすさや運用コストも加味して決める

ひと言でいえば、「よく当たり、ムダに複雑でないモデル」を選ぶための現実的な基準がBICです。

ベイズ情報量基準(Bayesian Information Criterion:BIC)関連用語

ベイズ情報量基準(Bayesian Information Criterion:BIC)に関連する単語は以下の通りです。

  • AIC(赤池情報量基準)
  • クロスバリデーション(CV)
  • MDL(最小記述長)

ベイズ情報量基準(Bayesian Information Criterion:BIC)やさしい解説

ベイズ情報量基準(Bayesian Information Criterion:BIC)は、テストで点数(当たりの良さ)が高いけどノートがごちゃごちゃ(複雑)な人より点数が高くてノートがスッキリ(シンプル)な人をえらぶルールです。点数が高いほど良いけれど、ムダな工夫が多いと減点。いちばん減点が少ない=BICが小さいモデルが合格というイメージ。


AI関連の用語集【まとめ】

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